■ 演劇は時代を写す鏡、娯楽、エンターテインメント「今回の作品、お客様がどのようにとらえるか、繰り返しになりますが“こういう感じのものを求めているんじゃないかな”っていう提示ではなく、僕が責任を持って“これが『千本桜』だ!”っていうのをお見せする、絶対に!偉そうですが(笑)演劇って娯楽、エンターテインメントですから、楽しんでもらわないと意味がない!今回は音楽劇とうたっていますが、歌もダンスも僕の得意な表現方法ですからね、きっと楽しんでもらえると思います。それとアクション!海斗も未来もガンガン戦います。それから、演劇って時代を写し出す鏡でなくてはならないですよね。今、ボカロがこんなに世の中に求められている理由を僕は演劇人として知らなくてはいけないんです。最先端の空気を放つボカロから学ぶべき事がたくさんあると思うんです。」■ 舞台に咲く満開の『千本桜』、陰謀と愛憎が渦巻く帝都注目のキャストだが、主人公の青音海斗役に『仮面ライダーカブト』ミュージカル『テニスの王子様』で注目の加藤和樹、初音未来役には「趣味はnikonikoを見ること」のAKB48の石田晴香、その他人気キャラクターが勢揃い。総合プロデューサーには黒うさP、今月には一斗まるによる『千本桜』のノベライズも刊行、また初音ミク関連の展示等もあり、3月はまさに『千本桜』な月となる。時は西暦2010年、和暦大正100年を翌年に控えた99年。今もなお大正時代が続く平行世界。大災害「大正凶変」により、絶望の淵に瀕したこの世界は「千本桜」によって平和を取り戻すことが出来たが、この「千本桜」には大きな秘密があった。夜な夜な帝都を恐怖に陥れる「影憑き」。それを退治する「神憑き特殊部隊 桜小隊」ここの小隊長である青音海斗は「千本桜」の誕生の秘密とクーデターを画策する軍部の陰謀に巻き込まれてしまう・・・。ところどころ、オペレッタ形式で物語世界を厚みと広がりを持たせて提示、登場人物それぞれの見せ場もあり、『千本桜』を知らなくてもわかりやすい。青音海斗役の加藤和樹は、隊長らしい凛々しさと清々しさを上手く表現、AKB48の石田晴香は初音未来役をキュートに演じていた。名曲『千本桜』の熱唱シーンは必見で、実に楽しそうに歌っていた。その他のメンバーも健闘、とりわけ、軍部将校の鬼龍院曾良役の岸祐二は『レ・ミゼラブル』や『エリザベート』で活躍するだけあって“さすが”の貫禄。殺陣、ダンスのシーンは大きな見せ場、ボカロ曲『千本桜』をここまで大きく膨らませたのは演出始め、スタッフの力は大きい。このミュージカル、“ニコニコミュージカル”と銘打っているようにネットでリアルタイムに観られるのが特長。しかも即、ネット上に観客が感想を書き込んでくる。加藤和樹は「リアルタイムの反応が見られることはいいこと」と前向きに。また岸祐二は「カメラワークで気づいていない表情がわかる」とコメント。劇場で生の舞台を観る、そして自宅のPCで生中継を観る、両方見れば数倍楽しい。21世紀だから出来るスタイル、新しい演劇、新しいエンターテインメントの形がここにある。ニコニコミュージカル第10弾『音楽劇 千本桜』2013年3月13日(水)~24日(日)博品館劇場/http://info.nicovideo.jp/nicomu/senbonsakura/関連情報初音ミク イラスト&アート展2013年3月9日~4月7日東京アニメセンターwithあるあるCity/http://animecenter.jp/201302/20132217.php
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